我々の仕事のやり方として、毎月企業や個人の方から一定額の料金を頂いて継続的に法律相談や書面のチェックを行う業務があり、これを顧問契約とよんでおります。
このような仕事の仕方を選んでいる理由は2つあります。
まず、現代企業においては、単に利益が出ればいいというものでなく、経営が法にかなったものであるというコンプライアンスの要請が重視されています。ところが、コンプライアンス上、何が問題なのか個々具体的には判断しがたいケースが多々あります。このような場合に、事務所に来て頂いて短時間、もしくは電話でひとことご相談頂くだけで解決する場合が多くあります。また、企業経営では、思わぬところにリスクが潜んでいる場合が多々あり、このようなリスクの発見にも経験豊富な弁護士の力が発揮される場面があると考えています。
このように日頃のちょっとしたこと、見落としやすい事柄について、常に依頼者の支援を行えるような継続的関係をつくるというのが一つの目的です。
我々はトラブルが生じた場合、交渉や訴訟などの法的手段によって解決を図ることを最大の業務としていますが、予め相談等を受けていることにより、将来裁判等で役立つ書面やその他諸々の証拠を事前に収集できることがあります。これらのことも紛争の合理的かつ迅速な解決に役立つと考えています。
このような目的があって我々は顧問契約を締結しておりますが、もちろん依頼者の方には、我々のこのような意図を理解して頂くことが、ひいては我々を役立てて頂くことになると考えております。